こんにちは、サンプルりか子です。
今日は各地で30℃超えの真夏日だったみたいですね。
あちぃはずだわ。
関東地方の梅雨入りは延長したと言っていました、気象予報士の人が。
今は気象レーダーを使ったり、何かしらのデータで基準を設けて
「梅雨入り」を判断していますが、昔の人はどうしていたんでしょうね。
個人差だと思うんですよね。
だから私の中では梅雨であり、今日みたいな日は梅雨じゃない。
つまらない前段は休み休みにして、シェアハウスの戦いのつづきです。
前回までのお話はこちら→① ② ③ ④
ノンフィクション小説感覚でお楽しみください。
合わない環境は、人をみるみる邪悪にさせますね。
ある日、自室で残業していると、下のキッチンから音楽が聴こえてきました。
うるさかったのでキッチンに行くと、ドンがスマホで音楽ガンガン流しながら
夕飯を作っている最中でした。
私は勇気を振り絞り、「すみません、ちょっと音楽が…」と進言しました。
ドンは顔を上げ、あ、聴こえてたんだ、と言うように、音楽を小さくしました。
私はもう一度謝り(なぜだ)、自室にひっこみました。
後日、ドンに会ったのでご挨拶しました。
しかし挨拶は返ってきませんでした。
それどころか、私に対しての態度が冷たい気がするのです。
表情とか、鉢合わせたとき避けるように戸を閉められたり。
音楽注意したこと、根に持ってるのか。
それしか思い当たるフシがありません。
ここのドンはそれくらいで機嫌を損ねるのか。
前のドンはもっとおおらかだったぞ。
私は勝手に納得しました。
それから、ドンと私の会話はなくなりました。
洗面台で歯磨きタイムが被っても無言です。
いつからか、ドンの歯磨き粉が私とお揃いではなくなりました。
使い切ったのか?
ドンは流石にドン。
折りたたみ傘も共有部に広げて干すし、食器も放置することもあります。
ある日、安そうなスリッパが玄関のあがりに置いてありました。
いつも玄関に放置されているスリッパです。
疑問に思いながら、外履きが室内に置いてあるのが嫌で
玄関に置きました。
しかし、別の日も上に置いてあります。
そのたびに玄関に戻します。
でもまた上に置いてある。
なんなんだ!
腹が立って私はそれを足で払って玄関に落とし、
続けてシュート!とばかりに思い切り蹴り飛ばしたところで
オートロックの玄関扉が開き、スリッパは外へシュート、
飛んでいきました。
代わりに入ってきたのは、なんとドン。
呆気にとられポカーンとしているドンとは対象的に、
私はこんな時どういう表情をすればいいのかわからず
というかびっくりする準備ができておらず、
ドンを無表情で一瞥するとその場から立ち去りました。
目を覚ますと朝でした。
ではなく、本当の話で、冷や汗かきました。
しかし、数日後、私は衝撃的なものを目にすることになるのです。
ドンがあのスリッパを履いてキッチンに立っていたのです。
あなたのでしたか。
室内履きでしたか。
いままで履いているところを見たことがなかった気がするので
(あんなん履いてたら足音うるさいし)
おニューだったのかな、とかそんな呑気なことを考えつつ、
あーあやっちまったなぁという言葉も一応浮かびつつ、
あのときのキャプテン翼になった自分を思い出して、
笑うしかなく、もう自分が滑稽で、だんだんと
ドンに対しても開き直ってしまいました。
走馬灯のように思い出す、
軽いスリッパを蹴ったあの足の感覚と、
外に飛んでった鮮やかな色のスリッパとドンの表情を思い出し、
脱力し、ああ早く出ていきたいなと思ったのでした。
走馬灯ついでに、中1のときのドッチボール大会で
後ろを振り返った部活のこわい先輩の顔面に外野からボールをぶつけて
泣かせてしまったことを思い出しました。
意図しない焦りと同時に仇討ちもしてしまいました。
複雑な心境でした。
ドッチボールは嫌いです。
今回の場合、ドンにスリッパが当たらなくてよかったです。
以上、「VSドン」でした。
みなさんはああいう時、どういう表情をしますか?
わからない私にご教示ください。
ちなみに、キャプテン翼は読んだことがありません。
では、また。
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