アラサーの上京③東京で暮らす目的

キャリア

こんにちは、サンプルりか子です。

前回に引き続き、上京の経緯のつづきです。
これまでのアラサーの上京はこちらから→


仕事の研修で東京に来て暫くたったある日、社員さんに「軸がない」ときついことを言われたサンプル。
言い返したいことはありましたが、同時に、

「私には軸がないのでは……」

という自覚という絶望のようなものも感じてしまいました。
考えても「これが私の軸だ!」と言えるようなものはない。
いや、無いわけではないのですが。
ここぞというときの基準があるので。
でも、それって何?

私には軸がない、少なくとも周りの人にはそう見えるのか。
実際にあるなしはともかく、私はそんなの気にせず、というか見ないようにしてたかも…。

というのは、「どうしたいか」という問いにぶつかったのは初めてではなかったからです。
この課題にぶつかる度に考え、そして進んできたはずなのに、また悩んでる。

これまでの私は、自信を持って言い切れるくらい、仕事を一生懸命やってきました。
自分の時間も顧みず、残業代もでないのにお構いなしに自分が納得いくまで、
深夜労働も厭わずガムシャラに働いていました。
そしていつの間にか疲弊して、止まった瞬間、

「あれ…何も持ってない」
「自分には何もない」

と感じて焦る。
何か身に付けなきゃ!と焦るけれど、何をしたらいいのか、どうしたいのかわからない。

私はまた、同じことを繰り返していたわけです。

目の前にある「夢中になれる」もの、仕事しか見ていなかった。
仕事をしている間は、自分は「何かに夢中になっている」状態になれる。
仕事は生活と直結していますから、それさえやっとけば取り敢えず生きていられるし、
世間体も守られる。
一生懸命仕事をしていれば、ちゃんとしているように思う、自分も、周囲も。
会社員であればぶっちゃけ最終責任は会社にあり、失敗しても殺されることはありません。
保証されているし、楽なんです。

またそこにロックオンしてしまっていたようです。
習慣化しているというか、川が低い方へ流れるのが自然なように、
私もついいつもの方、轍が残っている方へ流れていたのかも知れません。
※これについては補足がありますが取り敢えず今はそういうことで。

私、また同じことしてた…。

それに気づきました。
そして、自分と向き合う時間を過ごしていることにも気づきました。
その瞬間、「ああよかった!」という感動が心に滲みました。

「ああ、知れてよかった」

おそらく、この社員さんも私のこういう思いや経験に気づいて
冒頭の言葉を言ったわけではなかったと思います。
それに、確かお酒が入っていたと思いますし。
(基本、私は一滴でも飲酒した人の言葉はまるっと信用しません。
自身は極力人前で飲まないしお酒もあまり好きではありません強そうに見えるらしいですが。)


きっと私のよそよそしい、いつまでもATフィールド全開で、
自分の意思を伝えない態度を指摘したかったのだと思います。
ただ、それは憶測で、私の思考の範囲を超えないし、本人に聞いたところで
言葉にした瞬間意図が変わったり嘘ついたり(失礼)も考えられます。

要は、自分がどう受け取るか。

あの日、
「自分がどうありたいのか。素のサンプルさんでいてほしい」
とも言われました。
そして、
「サンプルさんは東京で働いたらいいと思う」
というアドバイスももらいました。
それも含めて、自分なりに考えていました。

この気付きは、私の中で大きかったです。
私の東京研修(ぷち東京暮らし)は、展覧会に行ったりライブに行ったりする充足感を超え、
「きちんと自分と向き合って人生を考える」という貴重な機会を得た3週間となりました。
この時点でほぼほぼ、この先東京で働くということは心の中で決まっていました。

田舎暮しでもそれなりに壁や人と打ぶつかったり傷をおいながら学んできました。
おおよそどういう問題が起こりやすいか予測することもだいたいできる。
(だぶん)
でも、東京はいいも悪くも刺激がいっぱい。
同じ日本国内でもこんなにも(何か根本的なものが)違うのか、と。
未知すぎる。
何があるかわからない。
何が問題として私の前に立ちふさがるのか。
そして私はどうやってそれを超えていくのか。
ここに身を置いて、その壁の向こう側の私がどんな風になるか見てみたい。
そう思いました。


Youは何しに東京へ?

「いつも、石橋をたたいて壊して結局泳いで(もがいて)いたけど、ちゃんと泳ごうと思った。
しっかり。クロールできるようになりたいから。というか自分の泳ぎ方。
もしかしたら泳がなくてもいいかも知れないし、船が見つかるかも知れない。
とにかくやってみたい。
Just do it.」
(『りか子の日記』p.79 より)

はい、つまり、修行しに行くと言っています。
刺激を受けながらいろんなことを経験して、自分の生き方を会得していく。
相変わらずストイックだなぁ。
今思うと嫌気がさします…笑。
だって本当にそうなっちゃうから。

こうして私は、スーツケース1つ持って、一睡もできぬ夜行バスで
2年前の5月に上京しました。


上京の経緯はこれでおしまい。
以降は東京暮らしのいろいろを綴っていきます!

では、また。

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