こんにちは、サンプルりか子です。
スターウォーズみたいにエピソードの順番を飛ばして⑥です。
スターウォーズ見たことないけど。
現在は分譲賃貸マンションになんとか住めていますが、
こちらに決めるまでも紆余曲折ありました。
家探しをしていた頃の私のステータスは、
- 東京に土地勘がない
- 浅草に住みたいが予算がない
- 静かなところに住みたい
ざっくりいうとこんな感じでした。
東京で求めるもの
まず、東京に土地勘がなかったのです。
関西だったら、例えばこのへんは高級住宅地で阪急OASISや成城石井があって、
下町はこのへんで、ここはサンプラザとか玉出があって、ここら辺はホテル街で…
とだいたいわかっていました。
関西に住んでいたので、単純に情報が入ってくるからです。
スーパー（マーケット）は目安です。
しかし、東京はわからないのです。
（上京前までは興味をもたなかった
生まれも育ちも東京の下町の知人に、
○○（知人の住んでる区）は変な人しかいないと聞いたり、夜一緒に徘徊して、
「なんでここに街灯が多いかわかる？」といったことを教えてもらったり、
だんだんと、なんとなく部分的に理解していきましたが、
それでも住居を決めた当時はその認識がふわっとしていました。
別の東京育ちの知人とも引っ越しの話をしていて、
「立川のほうがいいらしい！」と聞いたので、
単純な私はまず立川市に行きました。
遠かった。
でも、かなり静かでした。
不動産やのお姉さんは立川出身らしく、
この前まで23区に出ていたけれど戻ってきたようです。
立川は住みやすいですよと言いながら、丁寧に物件を案内してくれました。
うん、特別区と比べて家賃の価格帯が低い。
私は絵を描く人間なので、アトリエとして2部屋くらいほしいと考えていましたが、
2,3部屋ある部屋でも予算内に収まります。
窓を開けると、畑。
ここは東京か？と疑うほどにのどかな景色に囲まれています。
もちろん大型スーパーなどはありますが、
規模的に実家周辺に似ています。
ただ、全く知り合いがいない未知の土地だったので、また別の雰囲気がありました。
4,5件ほど見学した後の私の感想は、
「寂しい」
でした。
めちゃくちゃ寂しくなってしまったのです。
誰も居ない。一人ぼっち。
住所は東京だけれど、全く都会の喧騒が届かず、
私はただ一人で何もなく生きているだけのような、
ちょっと行き過ぎていますがそんな思いに駆られました。
若いうちは23区内に住みたい。
これが私の当時の結論です。
私的東京の恩恵である、
「最新のもの・こと」「情報の多さ」「ファッション」「文化」「芸術」
にすぐアクセスできる近さがほしいと思いました。
そうして私は別の知人が言っていた、
「谷根千がいいよ！」
の言葉を思い出し、すぐにその周辺の不動産やさんへ行きました。
浅草にもアクセスしやすいですからね、たぶん！
そのイメージ、固着観念やステレオタイプかもしれません
ところで、世界的にも安全と言われる東京でも、
いわゆる「治安が悪い」とされている区は3つほどあるようです。
現在私が住んでいるのはその中の一つで、私の友人・知人も何人か住んでいます。
「何処に住んでるんですか？」
と聞かれて答えると、すごく心配されるか、反応に困られます。
心配してくれるのはありがたいのですが、
その悪いイメージは更新されていない可能性があるのです。
現に私が住んでいるところは知人が言うように
路上での喧嘩に遭遇することもありませんし、
自転車盗難とかひっったくりとか犯罪率も、
細かく見ると意外と他の区が多かったりするのです。
また、その区内でも特色が違いますし、
その区だから「治安が悪い」とは一概には言えないのです。
確かに昔は喧嘩や犯罪が絶えず悪いイメージがついても仕方ない所だったかもしれませんし、
よく治安が悪いという比喩でネタに使われたりしますが、
いつまでも同じではありません。
今住んでいる区も、制度の改善を努めている動きが私にも感じられます。
それに、スーパーや郵便局などの窓口の人の対応がめちゃくちゃ親切なのです。
気持ちの良い接客をしていただいています。
そのものに対して人が持つ「イメージ」というのは、
そのものに貼られたインパクトのある像がステレオタイプとなって
それを未だに信じているだけかもしれません。
以前の職場は東京のど真ん中、オフィス街にありました。
職場から近い小さなスーパーでお昼を買いに行くと、
レジで何やら揉め事が起きていました。
警察官二人におばあさんが囲まれ、押し問答のような状態に。
別のレジで会計しながら聞いていると、
おばあさんは以前もここに来て店員さんに罵声を浴びせ、
それを認めないわ料金も払わないわで通報されたようでした。
どんな土地にもいるんです。
ただ、やはり住んでいる人の層はそれぞれ色があるなと思いますが。
いたずらにステレオタイプでものを言わない
私は浅草や蔵前に住みたかったのですが、
残念ながら予算の関係で諦めました。
安い物件もあるにはあったのですが、
過敏な私はアパートタイプに住むには勇気がいります。
たぶんまたストレスで引っ越すことになるだろうことが目に見えています。
ハッキリ言って、今住んでいる場所は不便です。
もっと便利なところに住みたいという欲が出ています。
アート活動を通して世田谷のほうも知ることができたし、
親が昔世田谷に住んでいたと聞いて
いつか住めたら良いなとも思ったりしていました。
私には東京の土地勘がなく、というか割と無頓着で、
（評判を知らないわけではありませんでしたが気にしていなかった）
名前を聞けば「え、大丈夫？」と言われる区に住んでいます。
ただ、それはその人の更新されず固着したイメージでものを言っている可能性もありますし、
土地勘がなかったおかげでフラットにその土地を見られたというのはあります。
もちろん、近くに住む知人や、詳しそうな美容院の店長にも
今のその区のその土地の治安状況を聞いて回りました。
みな一様に、「あそこは大丈夫」「今は開発されて良くなってるよ」と言っていました。
特に満足はしていませんが、隣人の騒音をナシにすれば周囲は静かな所ですし、
駅にも近いし、何かあったらすぐコンビニにもいけます。
マンション自体も部屋も狭くなく、ゴミ捨てもストレスなく、
ふとした時、私はこうやって自分で生計を立て設備の整った部屋に住めていることに対して
幸福感に包まれることがあります。
多くの人が悪いイメージを持っている土地に住んでいたとしても、
その中で楽しんでいる人はいるし、
私が会ったすごく優しい人たちもいます。
ステレオタイプが加速して、
「この土地だから悪い人だ」とか「○○な人間だ」とか
そういう決めつけは良くないと思います。
何を思ってそこに住んでいるか、あなた知らないでしょう？
と思うのです。
また、代々その土地で暮らしている人もいます。
その人達に面と向かって茶化すように
「あそこは犯罪が絶えず物騒だ」と言えるのでしょうか。
（もちろん本当に物騒な人が住んでいる所もあると思います。
情報を得て自分の身を守るのは最も大切なことです）
もしそう思われたとしても、そう言われたとしても、
それはどの情報を根拠に言っているのか疑問でもありますし、
自身は前へ進み、住みたい所、または現時点での最適な場所で
その土地のルールを守って楽しく暮らしたらいいのです。
余裕があるなら実際はどういう所なのか教えてあげてもいいかもしれません。
（私の友人は「実際に行ってみたい」と言ってくれました）
と言いつつ、そういう印象を持つ人が多いのも事実です。
現に私も関西の土地の印象に対して更新できていない、
理解が及んでいない部分があるので（つい「治安が悪い」という言葉を使ってしまう…反省）、
固定観念を意識してそういったものがない視点でいたいと思います。
もちろん、自分がどういう場所に住んでいるか、という情報も把握しておいたほうが良いです。
自分の身を守るうえで必要なことだと思います。
また、話の内容にもよりますが、「大丈夫なの？」と言われても
自身が知らない有益な情報を提供し本当に心配してくれている場合もあります。
私が住んでいる区にいる友人達や他の評判が良くないとされている場所に住んでいる知人も、
気にしてはいないですが、そういうイメージが着いていることは承知しています。
（当然ですが）
住んでいる人が一番よくわかっています。
昔、冬になると凍るように寒く雪深い土地に住む友人の前で、
「寒そう、住めへんわ」
と何か寒そうな家か景色を見ていうと、
「そういう所に住んでる人（俺とか）もおるねんで」
と言われました。
折に彼の言葉を思い出すのです。
あなたはどんな場所に住みたいですか？
私は平屋で隣の家と離れている静かで平和な場所に住みたいです。
まだまだ遠いです。
では、また。
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